Anthropicは10月20日、社内のClaude研究モデルがサソリの神経毒に結合する小さなタンパク質を設計し、試験で確認したと発表した。受託研究機関のAdaptyv BioとTwist Bioscienceが試験した211個の設計のうち、17個が同社の結合の基準を満たした。Anthropicは211個すべての設計とデータを他の研究者に公開する。

モデルはClaude Scienceの中で64時間動き、最初の指示1つと4つの追加指示から作業した。指示は投資調査会社のCitrini Researchと共同で用意した。Anthropicによると、Claudeは12の設計ツールを使って318,484個の候補を作り、180個を試験用に選び、チームがその支援でさらに31個を加えた。計算量は1万GPU時間程度だった。

対象はメキシコ、ブラジル、北アフリカ、中東のサソリに由来する5種類の毒素だ。17個はそれぞれ1種類の毒素に結合し、Cn2に7個、AaH IとAaH IIに各4個、LqhIIIに2個だった。複数の毒素を狙った設計で2種類以上の基準を満たしたものはない。最も強い2個はいずれもCn2が相手で、両方の試験機関で1桁ナノモルの親和性を示し、マウスでCn2を中和したと報告されている抗体とほぼ同じ部位に結合すると見られる。

Anthropicは限界も明示している。結合は実験室で作った毒素に対してのみ測られ、サソリから採った毒ではない。細胞での中和や動物での保護は試験しておらず、同社は抗毒素とは主張していない。Interesting Engineeringは、結果が査読誌ではなく技術報告として公開された点を指摘した。

Anthropicは、サソリの刺傷が年に少なくとも120万件、死者は3,250人以上で、多くは医療にかかりにくい子どもだとしている。外部の研究者2人、スペインCNIOのSusana Vázquez Torresとデンマーク工科大学のTimothy P. Jenkinsは、有望な第一歩だと評した。次の段階は、毒から精製した毒素での試験、ナトリウムチャネルの記録、マウスでの研究になる。

今後の注目点

次に見るべき証拠は、毒から精製した毒素での中和試験、公開データの外部での活用、査読版が出るかどうかだ。

情報源

この2026年10月26日の記事は、Anthropicの研究報告に、Interesting EngineeringとTechnology.orgの報道を加えた。実験結果はAnthropicと提携先によるもので、AI News of Todayは元データを検証していない。

可能な限り、一次資料や現場取材に基づく報道へのリンクを掲載しています。

  1. Anthropic research account一次資料 · 2026年10月20日
  2. Interesting Engineering report報道 · 2026年10月20日 21:31 UTC
  3. Technology.org report報道 · 2026年10月21日 11:54 UTC